#105_インスリン抵抗性があることが判明しました

不妊治療

前回のブログはこちら

採卵前の検査で、私は
多嚢胞性卵巣症候群であると診断されました。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
生殖年齢女性の5~10%程度に存在するとされ
比較的頻度の高い疾患である.

1935年にPCOSの概念を報告されて以来
80年近く経過しているが
未だに原因が解明されていない謎の多い疾患である.

PCOSは同胞発症が多いとされており
特徴としては
排卵障害や卵巣の多囊胞形態といった
卵巣機能の問題に加え,
高アンドロゲン状態,インスリン抵抗性,
LH 分泌高値といった内分泌学的異常
さらには過体重脂質代謝異常
慢性的な炎症の存在なども指摘されている.

多嚢胞性卵巣症候群の病因論(一部抜粋)-本文/トピックス_馬場先生他 (umin.jp)

とはいえ、特に治療方針が変わることなく
Dクリニックでの初めての採卵周期が
着々と進んでいますが、

採卵周期の治療と並行して
空腹時の血中のグルコース、インスリンの値と
HOMA−Rという
「インスリン抵抗性」を調べる検査をしました。

多嚢胞性卵巣症候群の人の中には
インスリン抵抗性が高い場合があります。

この「インスリン抵抗性」は
妊活者や不妊治療をしている人にとっては
卵胞が育つ場面や卵の質などの
妊娠するために重要な部分
大きな影響を与えてしまうそうです。

そこで今回の血液検査を行い、新たに
インスリン抵抗性があると判明しました🙄

今回は
インスリン抵抗性についてまとめていきます。

インスリン抵抗性とは

インスリン抵抗性とは

インスリンに対する感受性が低下しインスリンの作用が十分に発揮できない状態

つまり膵臓からインスリンが血中に分泌されているにもかかわらず、標的臓器のインスリンに対する感受性が低下しその作用が鈍くなっている状態を意味しています。

インスリン抵抗性があると筋や脂肪組織の糖取り込み能が低下し、その結果血糖値が下がりにくくなり、血糖値を正常状態に戻すためにより多くのインスリンが必要となってしまいます。
この状態が続くと膵臓のインスリン分泌機能が低下し、血糖値が上昇するためにⅡ型糖尿病を引き起こすといわれています。

こうしたインスリン抵抗性が出てくる原因としては、下記が関連していると考えられます。
1.遺伝 2.肥満 3.運動不足 4.高脂肪食 5.ストレス

インスリン抵抗性 | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp) 一部抜粋

通常、食事で摂った糖分(ブドウ糖)により
血糖値が上昇すると
すい臓から分泌されるインスリンによって
代謝を調節され、血糖値が一定に保たれています。
インスリンが出ることで
身体の細胞はブドウ糖を吸収して
エネルギーに換えることができています。

しかし、インスリン抵抗性があると
糖をうまく吸収できずエネルギーが
効率よく全身に運搬されにくくなるため
体に様々な影響が及ぶ可能性が高くなります。

身体に負担がかかり、放っておくと
将来的に糖尿病や高血圧、動脈硬化などの
重大な疾患を引き起こすとも言われています。

インスリン抵抗性と不妊

私の場合、太っていたり
偏った食生活をしているわけでもなく
すぐに重大な病になる健康状態ではありませんが

不妊治療においては注意すべき体質だと言えます。

インスリン抵抗性は
多嚢胞性卵巣症候群にも影響を及ぼしており、
内分泌(ホルモン)異常や
排卵障害の原因
とも言われています。

インスリン抵抗性・多嚢胞性卵巣症候群
による内分泌異常、卵巣機能低下

卵胞の発育時に
卵胞にうまくエネルギーが行き届かず
卵胞が大きくなったとしても
栄養不足で受精→分割の間に力尽きて
育たなくなってしまう…

卵の質が悪いと言われた原因は
コレなのかもしれない!

今まで直接的な原因がわからずにいましたが
腑に落ちたというか
治療の方向性が定まった気がして
ほっとした気持ちになりました。

インスリン抵抗性の改善方法

インスリン抵抗性の原因は
遺伝・肥満・運動不足・高脂肪食・ストレス
であると言われています。

改善方法は

  • 肥満の解消
  • 定期的な運動
  • 炭水化物、甘いものを摂りすぎないなど
    食事に気を遣う
  • ストレス解消
    ストレスのない生活を送る努力
  • 処方される薬を飲む

となります。

私はインスリン抵抗性があると診断されて
メトホルミンという薬を処方されました。

メトホルミンは本来
糖尿病に用いられる薬ですが
排卵障害が改善したり
卵巣内のホルモン環境が改善されるなど
不妊治療においても実績がある薬です。

今回の採卵は
卵がすでに育ってきているので、
直接作用はしてくれなさそうです😢
しかし、ずっと
「卵の質が悪い」と言われてきた私にとっては
今回で原因や対処法が見つかって
改めて転院してよかったと思いました✨✨

ほかにも
定期的な運動や食生活、ストレス解消など
自分で出来ることを見つけて
この体質を少しでも改善していきたいと思います。

※あくまで個人の見解です。
※体験・経験をもとに作成しています。

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