皆さんはどんな時に病院を受診しますか?
肌が荒れたら皮膚科へ
目が見えにくくなったら眼科へ
熱が出たら内科を受診しますよね。
しかし[症状]があるにも関わらず
緊急性、不安、深刻さなどからくる
[病院へ行きたい気持ち]が
自分の中で強くならなければ
「これくらいの症状なら
病院へ行くほどでもないな」
「時間が出来たら行けばいいや」などと
とりあえず様子見をして
受診は先延ばしになっていくと思います。
特に妊活における婦人科受診では
身体の不調といった
気になる[症状]が全くない場合があります。
こういった場合には
「今すぐに受診すべき」
とはなかなか思えないものです。
さらに、婦人科受診には
他の科を受診する時と比べて
ハードルがあるような気がします。
今回は婦人科受診のハードルと
妊活における婦人科受診の目安について
まとめてみました。
婦人科受診のハードル
婦人科は実は
思春期頃から生涯にわたって受診できる科ですが
これまでに通院経験がない場合は特に
気軽には行きづらい場所なのかもしれません。
では、そのハードルとなる要因とは何か?
考えつくものを書き出していきます。
① 産科・婦人科・産婦人科が混同している
皆さんの中に
”(産)婦人科=妊娠したら行くところ”
というイメージはありませんか?
医療機関によって
・〇〇レディースクリニック
・産婦人科△△クリニック
・□□医院(婦人科)など
名称が異なるため、混同しやすく
こういったイメージがあるのかもしれません。
このイメージが強いと
「妊娠じゃないのに行ってもいいのかな?」
「妊婦さんがいる所に行きづらい」
と躊躇してしまう1つの要因になります。
しかし、実は
医療機関によって専門分野は異なります。
産婦人科は、産科と婦人科の両方を兼ねた病院です。
http://www.kao.co.jp/laurier/health/20041201/
産科では、妊娠して出産する人のための検査や治療を行います。
婦人科では、それ以外の女性特有の病気を診ます。
月経やおりものの悩み、子宮、卵巣、乳房の病気、性感染症、PMS/PMDD、更年期障害、避妊、不妊の相談など、女性の幅広いトラブルに対応してくれます。
–産婦人科に行こう|からだの情報|ロリエ|花王株式会社(一部抜粋_2023.4.2現在)
医療機関のホームページなどで
どの分野を専門にしているかをよく確認し
自分の悩みに合った医療機関を選択する必要があります。
妊活においては
婦人科、産婦人科が専門の医療機関を受診しますが
周りが妊婦さんばかりで気になるという人は、
婦人科のみの病院を選ぶといいと思います。
② 診察内容に不安、抵抗感
婦人科を受診すると多くの場合は
デリケートゾーンを診てもらうことになります。
「なんとなく恥ずかしい」
「汚い部分を見せるのが嫌」と
慣れていない人にとっては
抵抗を感じる要因でもあります。
また、”婦人科=内診が痛い”
というイメージも強く
友人などから「痛かった」「怖かった」
といった話を聞くと
誰しも恐怖心が出てくるものです。
どんなことをされるのかわからない不安から
受診に躊躇してしまう場合もあるようです。
③ 受診のタイミングがわからない
冒頭でも述べましたが
[症状]があるにも関わらず
緊急性、不安、深刻さなどからくる
[病院へ行きたい気持ち]が
自分の中で強くならなければ
受診は先延ばしになりがちです。
妊活における婦人科受診は
[タイミングを取ってもなかなか妊娠しない]
という事実はあるのに
他の病気の時と違って
[身体の不調は全くない]
といった場合も多く、年齢が若ければ若いほど
緊急性、不安、深刻さなどが生まれにくいことで
何かしら理由を付けて受診するのを躊躇し
[病院へ行く気持ち]に
蓋をしてしまうのではないでしょうか。
私もその1人でした。
自己流妊活を開始して半年頃から
婦人科受診の話は夫婦の中で出ていましたが
「まだ早すぎるかも」
「来月に妊娠できるかもしれない」
などの思いもあり
先延ばしになってしまいました。
結局、自己流妊活9ヶ月目で
受診の一歩を踏み出す決意をしました。
どこの病院を受診するにしてもそうですが
心と身体の症状が一致して
初めて受診に繋がっていくと思います。
妊活における婦人科受診の目安
妊活における婦人科受診においても
受診を決意するまでの間には
何かしらのハードルがあるものです。
しかし、受診をすることで
何か発見があったり
適切なタイミング法を指導してもらったり
今より先に進んでいけることも事実です。
妊活における婦人科受診の目安は
「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しないものをいいます。日本産科婦人科学会では、この「一定期間」について「1年というのが一般的である」と定義しています。
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=15-不妊症|公益社団法人 日本産科婦人科学会
このような定義により
1年経っても妊娠しない場合が
受診の目安となると言えます。
また別のサイトによると
〈夫婦ともに20代から30代前半の場合〉
http://www.funin.info/about/hospital -病院選びのポイントと初診の受け方|不妊情報センター
妊娠適齢期真っ只中なので、妊娠を妨げる原因がなければ避妊をしない性生活を送ることで80~90%近くが妊娠します。半年で約半数、1年以内に80%、2年以内に90%などと言われています。ですから、この期間内でないであれば、まだ不妊治療は早いかもしれません。ただし、月経不順がある、月経痛がきつい、性行為中に痛みを感じるなどの症状がある場合には、一度、婦人科で検診を受けましょう。
〈妻の年齢が30代後半の場合〉
妊娠適齢期からは遠くはありませんが、女性の年齢は妊娠、出産に大いに関わってきます。これら卵の数が減少することと、卵子の質が低下することが原因です。結婚から年数が浅く、また避妊を解禁してから年数が浅くても、1年を経過しても妊娠の兆しがないようなら、一度検査を受けてみるといいでしょう。
〈妻の年齢が40代の場合〉
妊娠適齢期とは言い難い年齢です。妊娠については、大変個人差が大きく、問題なく妊娠、出産する方もいれば、やはり難しい方もいます。妊娠への希望がある場合、不妊治療をする、しないではなく、一度検査を受けてみるといいでしょう。
といった情報が出てきます。
ここからは、20代前半で通院を開始し
今なお、治療を続けている私の主観になりますが
若ければ妊娠しやすいのは確かな事実ですが、
私のように20代ですでに何年も
不妊治療をし続けている者がいるのも現状です。
妊娠したいと思っているのならば
気になった時が受診するべきタイミング
ではないかと思います。
半年~1年経っても妊娠しない場合は
年齢に関係なく、一度
婦人科受診を検討してみると良いと思います。
自分の心と相談しながら
一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
※あくまで個人の見解です。
※体験・経験をもとに作成しています。
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