妊活を開始してからあっという間に
3年近く経ちました。
私よりも後に結婚した友達は
次々と妊娠、出産をしていて
不妊の経験している人なんて
見当たらない環境にいます。
SNSにはマタニティーフォトや
胎動を感じた動画、
キラキラ子育ての投稿が
あがっているのを目にします。
見なければいいのに、つい目にしては
自分との差に落ち込んで
置いて行かれたように感じて
漠然と不安になって
羨ましい気持ちが
次第に憎らしさに変わって
自分の中にドス黒い感情が
モクモクと出てきてしまいます。
そんな気持ちも自分の中で
グッとこらえて、フタをして
「気にしていないフリ」をしていました。
不妊治療って辛い!!
タイミング法に人工授精、
顕微受精までやっても毎回陰性で
その度に何度も何度も涙を流して
気持ちが落ちこんで
それでも「次また頑張ろう」と
自分で気持ちを切り替えていました。
もはや、ここまで陰性が続くと
切り替えるというよりも
気持ちを無にしてやっていました。
しかも、不妊治療をしていることは
誰にも言えずにいました。
周りに経験している人はいないし、
経験していない人に伝えたところで
理解してもらえるとは思えないし
相手の状況や反応によっては
自分のメンタルが
さらに削られる可能性があるからです。
親友にさえも遠慮とプライドが邪魔をして
ほとんど話せていませんでした。
ずっとひとりで頑張ってきました。
でも今回、
顕微受精をしても妊娠に繋がらなかった…
もう自分だけでは
気持ちを抱えきれない所まできていました。
そんな時、夫の後押しもあって
親友と話をする機会ができ
夫以外の人に初めて
全てを打ち明けることになりました。
気持ちを吐き出すことで
いざ打ち明けてみると、
親友もなんとなくわかっていたみたいで
「ずっとひとりで辛かったね。」
「気持ちを全部吐き出して楽になって。」
「しんどい時はちょっと休憩するのもいいよ。」
そう言ってくれました。
今考えてみても、
親友はもちろん全てを
理解してはいないと思います。
ただ私は、「うん、うん。」と
話を聞いて貰えるだけで良かったんです。
辛い時に辛いと言え、
親友がその状況を知ってくれている。
それだけであんなに苦しかった心が
ふわっと軽くなりました。
私の周りには支えてくれる人がいると
改めて思い出させてくれました。
また前を向いて頑張ろうかな
そう思えました。
我が子に会いたいから頑張っているんです。
不妊治療をする理由はただ一つ。
子どもが欲しいからです。
でも、
いつ妊娠するのかは誰にもわかりません。
だからこそ、
「今回こそは」
「次こそは」と
毎月毎月、結果が出るまで
頑張り続けることになります。
そうして
不妊治療の期間が長くなってくると
辛い時期というのが誰にでも
必ずと言っていいほどやってきます。
そんな時は
辛い気持ちにフタをする必要はなく
気持ちを吐き出して昇華させるべき
だと今は思います。
しかし、難しいのは
「不妊治療」というのは
とてもデリケートな問題であるため
ペラペラと他人になんでも打ち明けられる
という人は少ないと思います。
他人に話したところで
解決する問題ではないし
妊娠するまでの道のりは
人それぞれ違います。
妊娠や治療そのものに対する価値観も
人によって違うでしょうし
不妊治療経験者同士でさえも
治療の長さも、状況も、
治療方法も同じ人は1人としていません。
そのため
「話を聞いてもらう人」というのは
自分で取捨選択していかないといけません。
私の場合、親友に打ち明けることで
自分の気持ちに整理がつき
「前向きにこれからも頑張ろう」
と思うことができました。
このように
辛い治療を頑張り続けるには
気持ちを吐き出し、
前向きに取り組めるようにすること
が重要だと思います。
勇気を出して誰かに話してみては
不妊治療を続けていく上で
「いかにストレスをため込まずに過ごせるか」
が肝心になってきます。
ストレスを解消するためには
「人にありのままの気持ちを打ち明けること」
は有効的な方法だと思います。
しかし、他人に打ち明けるのは
とても勇気がいることになります。
デリケートな問題であるため、
話す相手は見極めなければいけませんし
打ち明けられる人が
身近にはいない場合もあるでしょう。
そういった場合は
カウンセリングを受けてみる
という手もあります。
受け止めてくれる人に気持ちを話せた時
辛い気持ちがスーッと楽になります。
気持ちを吐き切るとモヤモヤが晴れ、
「自分が本当はどうしたいのか?」
という物事の本質が見えてきます。
もし、ひとりで抱え込んで
いっぱいいっぱいになっているのなら
勇気を出して
誰かに話してみるのもいいかもしれません。
きっと、その人は
あなたの気持ちを受け止めてくれるでしょう。
※あくまで個人の見解です。
※体験・経験をもとに作成しています。
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